原則ひとつに行動基準はいくつ付ければいいか
答えは2〜3個で、これは整理整頓の問題ではありません。それより少ないと、原則はいつまでも反証不可能なままです――「今日、これができたかどうか」と具体的に指させるものが何もないからです。それより多いと、毎日のチェックインは知らないうちに設問が複数ある小テストになり、テストというものは適当に流されるか、急いで済まされるか、いずれ開かれなくなります。使える範囲はかなり狭く、なぜそうなるのかを理解しておく価値があります。数字そのものより、その両側で何が壊れているかのほうが本質だからです。
基準をひとつ増やすたびに、実際何を買っているのか
行動基準の役目は、抽象的なルールを普通の一日の中で確認できるものに変えることです――一日中ついてきた見知らぬ人が、「それってどういう意味?」と聞かずに、はい・いいえで判断できるくらい具体的な何かに。最初の基準がだいたいの仕事をこなします。「チームに誠実である」を「報告のとき、都合の悪い部分もちゃんと声に出して言う」に変えるのがそれです。二つ目の基準は、しばしば別の状況を拾います――たとえば口頭だけでなく文章でのやり取りにおける誠実さなど。三つ目までで、たいてい残っていた明らかな抜け穴が塞がります。それを超えると、新しい基準はすでにある基準を別の言い方で繰り返しているか、毎日のチェックインに常駐させるほどでもない、めったに起きない例外を拾いにいっているだけのことが多くなります。
下限:基準ひとつは「ないよりまし」程度
本当に狭く定義された原則なら基準ひとつで足りることもありますが、たいていの原則にとって基準ひとつではカバーが足りません。基準の文字どおりの意味は満たせても、その基準が触れていない部分では原則の本来の意図を見失えてしまうからです。「愛する人と一緒にいるときは本当にそこにいる」を「夕食中はスマホを別の部屋に置く」という基準ひとつに圧縮すると、体はそこにあっても心はまったく別の場所にある夜でも、その基準は満たされたことになってしまいます。基準ひとつは始まりであって、完成した原則ではありません。一週間使ってみてもそれしかないなら、それはやめる合図ではなく、拾えていない状況を探す合図です。
上限:なぜ3個あたりで崩れ始めるのか
チェックインの瞬間、あなたは一日をほんの数秒だけ頭の中に保持しているのであって、メモを読み返して再構成しているわけではありません。はい・いいえで答えられる問いが2〜3個ならその中に収まりますが、5個、6個になると「思い出す」より「推測する」に近づいていきます。そして推測が始まる場所こそ、基準が確認されるものから前提とされるものへと、静かに変わっていく場所です。
平均化の問題
ひとつの原則が抱える基準が増えるほど、本当に大事な一回の未達成が、いくつもの楽な達成の下に埋もれやすくなります。5個の基準のうち4個クリアして1個だけ落とした日は、ぱっと見では良い一日に見えますし、実際そう記録されてしまうこともあります。これは、連続記録に頼った習慣トラッカーを当てにならなくする失敗のかたちとまったく同じものが、原則とそのトラッカーの間ではなく、ひとつの原則の内側に持ち込まれた状態です。つまり、本当に重要だったはずのひとつのデータを平均でならしてしまう代理指標です。
基準が過剰になると実際どう見えるか
- ある原則の基準を確認することだけが、他の項目のチェックインとは違う、独立した小さな負担のように感じられ始める。
- すべてをきちんと確認するには時間がかかりすぎるという理由で、ろくに確認せずに「はい」と付けている自分に気づく。
- ある基準が追加されたのは、原則をより明確にするためではなく、一度だけ起きた特定の例外をつじつま合わせするためであり、それが二度と取り除かれないまま残っている。
4個目の基準が欲しくなり続けるなら、それはたぶん原則が2つある
原則が2〜3個の基準に収まりたがらないとき、その原則が特別厳しいからというより、実はひとつの状況ではなく複数の状況をまたいでいるのに、ひとつとして書かれてしまっていることが原因であるケースがほとんどです。「愛する人と一緒にいるときは本当にそこにいる」は、家にいるときの注意力、義理のない他人への忍耐、そして何週間も前に立てた約束を守ることまで、気づかないうちにまたいでいます。この一つの見出しの下にそれぞれの基準を書こうとすると、まさに先に述べたような積み上がりが起こります。これをより狭い2つの原則に分け、それぞれに2〜3個の基準を持たせるほうが、5個の基準に無理やり支えられているひとつの広い原則よりも、ほとんどの場合維持しやすくなります。
最小構成の実例
原則:その場で聞かれた依頼には、答えるのに1時間以上かかる場合、その場では答えない。
- その基準を超える依頼には、即答ではなく「考えて後で返事する」と言う。
- 実際の返事を送るのは翌朝まで待つ。
基準は2個で、どちらもその日のうちに確認でき、同じ失敗の別々の側面――早く答えすぎることと、待つ前に折れてしまうこと――をそれぞれ拾っています。3個目を足しても、たいていはこの2個のどちらかを言い換えるだけになります。
基準がひとつで本当に十分なとき
もともと十分に狭く設計されている原則もあり、その場合は基準ひとつが妥協ではなく、それが仕事のすべてです。「夜8時以降は仕事のメッセージを見ない」は確認できる事実がひとつあれば十分で、これほど具体的な原則に2個目の基準を足しても、大抵は水増しにしかなりません。曖昧な基準を3個並べるより、正直に確認された基準がひとつあるほうが常に勝ります。目標は数を揃えることではなく、一日の終わりに5秒見るだけで本当のことがわかる原則を持つことです。
CreedOS 内蔵のテンプレートには、行動基準があらかじめ書き込まれており、たいてい信条ひとつにつき2〜3個です。理由は上で述べたことと同じで、毎日のチェックインが機能し続けるには、答えるのにかかる時間が「開くかどうか迷う時間」より短くなければならないからです。